ジョージ・M・フレドリクソン『人種主義の歴史』(みすず書房)・続

世の中には変わった本がある。 著者によって書かれた本文より、 訳者が書いた解説のほうを高く評価したくなる、 という本がある。 本書がそれである。 というわけで、李孝徳による訳者解説を今回は取り上げたい。   ◆  ◆  ◆  ◆  ◆ 訳者によれば、フレドリクソンの人種主義の定義は、次のとおりだ。…
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ジョージ・M・フレドリクソン『人種主義の歴史』(みすず書房)

人種差別は誰もが悪いことだと言う。 しかし人種差別はなかなかなくならない。 なぜだろうか? あらゆる差別は偏見によって合理化されるからである。 憲法修正条項でアフリカ系アメリカ人は平等な市民とされていたにもかかわらず、米国南部では人種隔離法が可決され、黒人の投票権が制限されることで、アフリカ系アメリカ人は下層階…
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『カーズ2』★★☆☆☆

CGアニメ『カーズ』の続編である。 映像は見ていて楽しいのだが、内容はイマイチ。 1作目のほうがはるかにおもしろかった。 原題 CARS 2 (監督ジョン・ラセター/2011年アメリカ)
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竹中平蔵というひと

この人は筋金入りの愚鈍ではないだろうか。 「機会の平等」「小さな政府」を主張し、 規制緩和をすればこの国は良くなると主張してきた人物だ。 最近では、非正規雇用を搾取しているのは正社員だ、 などとワケの分からない妄言で話題になっている。 このひとは前々からいくつかのスキャンダルがささやかれていたのだが、 なかなか事…
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C・ダグラス・ラミス『要石:沖縄と憲法9条』(晶文社)②

前回のつづきである。 著者のダグラス・ラミスは、次のような手紙を配布したことがあるらしい。 アメリカの国防省から給料をもらっているみなさんに聞きたいことがある。アメリカが沖縄に軍基地を置くことをどうやって正当化できると思うか。一体その権利がどこからくるのか。この問題について不安になることがあるのか。あるなら、あなた方は自分に…
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C・ダグラス・ラミス『要石:沖縄と憲法9条』(晶文社)①

殺人(人殺し)に鈍感な日本人に読ませたい本だ。 国内で殺人事件が起きると情緒的に「死刑」を大合唱するくせに、 国家が大量殺人を起こしても責任者に「死刑」を求めない。 天皇をはじめとして戦争責任者は、なぜか日本人によって免責された。 オウム真理教教祖には「死刑」を求め、天皇および戦争指導者は免罪。 未成年にも「死…
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『サブウェイ』☆☆☆☆☆

主人公が、パリの地下に広がる空間を逃げまわるというお話。 あまりに退屈だったので、30分で観るのをやめた。 30分も我慢した自分を褒めてあげたい。 久々の★ゼロ。 原題 SUBWAY (監督リュック・ベッソン/1984年フランス)
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田中伸尚『憲法九条の戦後史』(岩波新書)

最近、『赤旗』に登場する政治家が話題になっている。 自民党の重鎮が何人も登場し、現在の安倍政権を批判しているからだ。 じつはいまから10年近く前にもこんなことがあった。  郵政大臣、防衛政務次官、自民党副幹事長、同国防部会副部長などを務め、「タカ派」議員として知られた箕輪登さん……が、「自衛隊のイラク派兵は違憲」と国を…
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田中伸尚『靖国の戦後史』(岩波新書)

靖国神社は、「天皇の神社」である。 それだけでなく、「戦争神社」でもある。 その靖国神社が戦後に生き残るためにとった作戦は、 国家と分離して一宗教法人になることだった。 靖国神社で行われた臨時の大招魂祭に天皇が出席した11月20日、政府は神社と国家の分離は避けられないとの認識に基づいて、ようやく神社の国家管理廃止の基…
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田中伸尚『日の丸・君が代の戦後史』(岩波新書)

日本には、国旗・国歌を定める法律がずっとなかった。 いわゆる国旗国歌法が制定されたのは1999年だった。 実質的に2週間ほどの審議だけのスピード可決だった。 これ以後、下記のような出来事が次々に起きた。 ◯ 8月17日、ポリドールは、ロック歌手忌野清志郎のアルバムCDにパンク調にアレンジされた「君が代」が収録され…
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『コズモポリス』★☆☆☆☆

金融の世界で巨万の富を得た主人公が財産を失っていく。 というお話なのだが、 場面のほとんどは高級リムジンの車内で、 あまりに退屈だったので、途中で観るのをやめた。 つまらん。 原題 COSMOPOLIS (監督デヴィッド・クローネンバーグ/2012年フランス・カナダ)
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舞の海の差別

何か好きになれないものを感じさせるひとがいる。 悪いひとには見えないけど、どこか嫌なものを感じさせる。 しばらくして、その理由が分かる、ということがある。 わたしにとって舞の海がまさにそうだ。 以前から、何か気に食わなかった。 悪人の匂いが漂っていた。 どこかの番組での何気ない発言を聞いて、 舞の海…
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安倍晋三による茶番劇

5月15日、軍国主義者の安倍首相が解釈改憲の検討を発表した。 右翼の安倍首相は、みずから設置した私的懇談会の報告にもとづき、 つまり何の民主的正当性も持たない集団による、 はじめから結論が決まっていた懇談会の報告にもとづき、 集団的自衛権の行使を認める検討に入ると表明したのだ。 「特集・集団的自衛権」(朝日新聞ウェブサ…
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豊下楢彦『集団的自衛権とは何か』(岩波新書)

右翼・安倍晋三というひとは、つくづく卑劣な政治家だと思う。 河野談話の見直しを画策しながら、 国際的に大きな批判を招き自分の妄想が通用しないことが分かると、 「政府としては河野談話を継承する」などと白々しく述べる。 従軍慰安婦問題で軍による強制はなかったと言いながら、 国際的批判を浴びるとたちまち米国に向けて形式的な謝…
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『ザ・マスター』★☆☆☆☆

主人公は心に問題を抱えていた。 酒に溺れる彼が偶然出会ったのは、新興宗教の教祖だった。 主人公はやがてこの教祖の仲間に入るのだが、という物語。 先ごろ亡くなったフィリップ・シーモア・ホフマンを追悼する意味で鑑賞。 彼は教祖を演じている。 まあなかなかつらかった。 この作品をおしまいまで観るのが…
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長谷川公一『脱原子力社会へ』(岩波新書)

安倍晋三は、絵に描いたようなバカである。 そのうえ絵に描いたような悪人である。 原発を海外に輸出して、核を世界中に拡散させようとしている。 そのときの彼のキャッチコピーは、 「日本の原発は世界一安全です」「世界最高の原発技術です」だという。 誰がどう見ても詐欺師である。  福島第一原発の1号機は1966年…
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日本の茶番劇

NHKが次のニュースを伝えている。 集団的自衛権をめぐる連日話題の話題である。 集団的自衛権 今週ヤマ場に 集団的自衛権の行使を巡って、安倍総理大臣が設置した有識者懇談会は、今週後半、憲法解釈を変更し、行使を容認するよう求める報告書を提出することにしています。 これを受けて、安倍総理大臣は、政府としての考え方を示し、…
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斎藤貴男『民意のつくられかた』(岩波書店)

斎藤貴男の本は、わたしの問題意識といつも重なる。 今回は、3つのテーマについて短く紹介していく。 ① 原発 ② オリンピック招致 ③ 捕鯨 どれも多くの日本人がまんまと騙されてきたテーマである。   ◆  ◆  ◆  ◆  ◆ ① 原発 原発を50基以上もつくってしまった愚かな日本…
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『マン・オブ・スティール』★★☆☆☆

タイトルからは分かりにくいが、スーパーマンのお話である。 スーパーマンが生れて地球にやってくるお話。 つい先日の記事で、ダイアン・レインを久しぶりに見たと書いたが、 この作品にもスーパーマンの育ての母親役で登場する。 久しぶりに会ったダイアンにまた会った、みたいな感じ。 これを観ていて思ったのは、 本…
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白井聡『永続敗戦論』(太田出版)③

アジア諸国には傲慢で、アメリカには従順。 それが日本の、いつでも繰り返される、あられもない姿である。 対米従属を深めながら、「日米同盟」などと、 まるで対等な関係であるかのような幻想をふりまいている。 非核三原則と言いながら、米軍の核兵器持ち込みを黙認している。 日本に米国の核兵器は存在しないなどと誰も本気で信…
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白井聡『永続敗戦論』(太田出版)②

日本は現在、3つの領土問題を抱えている。 尖閣諸島、竹島、北方領土である。  ……領土問題となると人々は日ごろ見向きもしなかった古地図やら古文書やらに突如として群がり、自国の主張にとって好都合な証拠を血眼になって探し始める。(12-13頁) 尖閣問題が騒がしくなったころ、 わたしもある大手書店でこんな光景を目撃した。…
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白井聡『永続敗戦論』(太田出版)①

もしまだ本書を読んでいないのなら、ただちに書店へ行くべきだ。 そして本書を購入し、とにかく貪り読むべきである。 さらに周囲のまだ読んでいないひとをも巻き込むべきである。 久米宏もこの本を読んで感激したらしい。 著者の白井聡は若手の研究者であり、 当ブログでも以前紹介した『未完のレーニン』の著者である。 *…
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『おくりびと』★★★☆☆

チェロ奏者の主人公は、突然オーケストラの職を失った。 これをきっかけに妻を連れて故郷の山形へ帰ることにしたのだが、 そこで好条件の求人広告を見つけた。 面接に行ってみると、それは「納棺」の仕事だった。 だが主人公は、自分が納棺師になったことを妻に言えずにいた。 意外におもしろかった。 泣いてしまっ…
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BIGLOBEへのお願い

気分転換に当ブログのトップページを変更してみた。 別にこれが気に入ったのではない。 以前からずっと思っていたのだけど、 BIGLOBEのこのウェブリブログはデザインプレートがよくない。 センスがまるで良くないのだ。 何年前の感覚で用意されているのだろうか? まあBIGLOBEに限ったことではないのだが、 …
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「調査報告 女性たちの貧困~“新たな連鎖”の衝撃」を見て

2014年4月27日(日)の夜、NHKスペシャルを見た。 「調査報告 女性たちの貧困」の内容は、たしかに衝撃的だった。 ネットカフェで暮らす10代の姉妹が紹介されるのだが、 10代の若い女性が姉妹でネットカフェ暮らしというのにも驚くが、 なんとその母親も同じネットカフェに暮らしているという。 そのほかにも番組では、…
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自称リアリストは本当にリアリストか?

自称リアリストが好んで使うフレーズがある。 「現実はそんなに甘くない」である。 武力を持たずに平和を願うのは理想かもしれないが、 「現実はそんなに甘くない」。 原発をなくすのは理想かもしれないが、 「現実はそんなに甘くない」。 反原発・即時脱原発は現実離れした理想論にすぎない、と彼らは言う。 憲法第9条…
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『トスカーナの休日』★★☆☆☆

主人公の女性作家が離婚した。 夫の浮気が原因だった。 傷心旅行でイタリアのフィレンツェ・トスカーナ地方へ行くと、 ある古びた1軒の売家と運命的な出会いをし、 衝動的にこの家を買うことを決意した。 やがて主人公は、ポーランドからの移民労働者、 地域のひとびととのつながりのなかで、 ここで生きていくことを決…
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日本的思想改造

「日本は自由の国だ」と寝言を言うひとがいる。 「日本は先進国だ」と思い込んでいるひとがいる。 だから書いておく。   ◆  ◆  ◆  ◆  ◆ 日本の原発政策の戦犯は、何人もいる。 極悪人がたくさんいる。 そのなかのひとりに平岩外四がいるのは言うまでもなかろう。 東京電力で社長・会長を…
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國分功一郎『来るべき民主主義』(幻冬舎新書)

話題の本である。 内容はそれほど深くはないけれども、 逆に初心者には問題の本質が掴みやすいものになっている。   ◆  ◆  ◆  ◆  ◆ 問題の出発点は、「都道328号問題」である。 小平市に新たに都道を建設しようという問題である。  道路は鷹の台駅付近を南北に貫くように設計されている。多くの…
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自虐史観(笑)

しばらく前のニュースだが、アメリカでこんなことがあった。 日系人強制収容に抵抗したF・コレマツ氏、米国立美術館に肖像展示 【2月3日 AFP】第2次世界大戦中、米政府による日系人の強制収容に抵抗し、米最高裁まで争った日系人男性、故フレッド・コレマツ(Fred Korematsu)さんの肖像写真が2日、米史上重大な貢献をした人…
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