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zoom RSS 反戦イラク帰還兵の会/アーロン・グランツ『冬の兵士』(岩波書店)B

<<   作成日時 : 2009/12/23 09:34   >>

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トップページの右側に、勝手に広告が出るようになってしまった。

何もしていないのにどうしてなのだろう???


  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


政府の不正をを告発し、戦争に反対するひとたちは、罵倒される。

「裏切り者」「弱虫」などとののしられる。

ひとをできるだけたくさん殺したひとが英雄であるとされる。

だが、本当の「裏切り者」は誰なのだろうか?

 この戦争に反対する人びとは裏切り者ではなく、この国に対する誓約を守ろうとしている勇敢な英雄です。星条旗を振り、SUVに黄色いリボン〔出征兵士の生還を願って黄色いリボンを木に結ぶアメリカ建国以来の風習。最近は戦争賛成派が黄色いリボンのステッカーを車などに貼るようになった〕を貼りつけ、兵士を支援すると言いながら何もせず、このような不名誉なことが起こるままにしている者たちが、兵士を裏切り、祖国を裏切ってきたのです。兵士を支援したいと本気で望むなら、最善の方法は、そもそも私たちを決して送りこんではいけなかったこの戦争に、反対することです。(240頁)


この「黄色いリボン」は、日本でいえば「青いリボン」といったところだろうか。

のぼせあがって「敵をやっつけろ」と叫ぶことが、
まるで正しいことであるかのように錯覚しているひとがいる。

 私はニューヨーク州ロングアイランドのベルモアー出身です。マンハッタンから20分のところにあります。9・11事件でツイン・タワーが崩壊したとき、煙が見えました。翌12日、ピザ屋で立ち上がってみんなに向かって話したのを覚えています。中東のやつらをみな殺しにしてやる、中東なんか核兵器でガラス板になってしまえばいいんだと。そう信じていたからです。私は人を殺すために陸軍に入りました。(241頁)


こう述べていた元兵士も、いまでは当時の自分を反省しているようだ。

そして、いまでは多くのひとびとが、
イラク戦争がこの上なく不正な戦争であったことを告発している。

2006年だけでも5361名の現役兵士が米軍から脱走し、9・11事件以降の5年間では合計3万7000名近くが逃亡した。さらに数千名が最初の戦闘配備から帰還したあと、ひそかに無許可離隊している。325名の陸軍兵士が、もはや戦争の正当性を信じられなくなったとして、良心的兵役拒否者の認定を申請している。200名以上が国を捨て、カナダ政府の庇護を求めている。
 軍隊内にとどまる兵士たちも反撃している。2000名以上の現役兵士が、占領の終結を議会に要求する是正請願書に署名している。(262頁)


こうした現実を、なぜメディアは取り上げようともしないのだろうか?

メディアが取り上げないから、
日本のバカどもはアメリカ人はみんなイラク戦争に賛成だと勘違いする。

 ジョージ・オーウェルはかつてこう述べました。「虚偽のまかり通る時代には、真実を語ることは抵抗の行為となる」。(277頁)


これは日本にも当てはまることだろう。

南京大虐殺について、従軍慰安婦について、強制連行について、
真実を語ることが「抵抗の行為」になっている。

なぜなら、日本では「虚偽」が大手をふってまかりとおっているからである。

 反戦イラク帰還兵の会(IVAW)は高級将校、および政府にとって頭痛の種となっています。会員のなかには、FBIの尋問を受けた者たち、良心的兵役拒否者となったために、また強姦や性的差別を命令するのを拒んだために投獄された者たちがいます。わが政府の誤った戦争政策を批判して訴追された会員たちもいます。(277頁)


どちらに正義があるのかは、言うまでもなかろう。

 イラク戦争は、虚偽の口実のもと、米国法および国際法に真っ向から違反して開始されました。兵員としての私たちには、違法な戦争に加担することに抵抗する義務、不法な命令に背く義務があります。(284頁)


その違法な戦争に協力しているのが日本政府だ。

だから日本政府に抵抗する義務がわたしたちにもあるのである。

わたしたちは国家の下僕ではない。

何百人もの人びとの語られることのない苦しみに対し、中東での米軍の駐留にどれほどの責任があるか、合衆国の国民に知ってほしい。そして、これらの人びとに政府が賠償を払うことを私たちがなぜ要求しているか、理解してほしいのです。(285頁)


「正義」に国境はない。

アメリカだけが正しく、敵はつねに不正なのではない。

自国の政府が不正をはたらいていれば、
その不正を告発し、責任を追及するのが市民の「責任」であり「義務」である。

この戦争に反対するアメリカ市民の正義は、イラク市民の正義でもある。

もちろんわたしたち日本人にとっての正義でもある。

しかしわたしたちの求める正義は、日本政府のいう「正義」とは対立する。







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