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zoom RSS 湊かなえ『告白』(双葉社)

<<   作成日時 : 2009/05/25 14:02   >>

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いま話題の小説である。

普段は流行小説をほとんど読まないわたしだが、
気分転換にどんなものだろうと読んでみた。

少年犯罪、いじめ、引きこもり、報復感情、差別などなど。

現在の諸問題が盛りだくさん。

読みはじめたら止まらない。

イッキに読んでしまった。

登場人物も多くないので、人物関係に混乱することもない。

物語は、ある中学校の女性教師の「告白」からはじまる。

ホームルームで、生徒を前に、驚くべき「告白」をしていく。

その後、同じ「事件」が別の生徒、生徒の親、などの視点からそれぞれ語られる。

山口県光市母子殺害事件や神戸市児童殺傷事件、
そして、薬物を使って家族を殺害した女生徒のルナシー事件など。

実際に起きた事件も取り上げられている。

黒澤明『羅生門』に似ているが、それよりもはるかに構成・展開が凝っている。

登場人物に対するイメージが、読み進めていくうちに、裏切られる。

あなたが抱いた印象は単なるイメージにすぎないのだ、と言いたいかのように。

あなたが殺人事件について抱く感情はいつでも簡単に変わりうるのだ、
と言いたいかのように。

なかなかおもしろい小説であった。







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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
自分も、この作品読みました。
読みはじめたらとまらなかったですね。
はじめ、宮崎あおいみたいなキャラだと思っていた女の子が、読み進んで章が変わると大沢あかねになってしまったりして、人の多面性に興味深いものを感じました。
そして、この作品は筒井康隆の『ロートレック荘事件』のように映像化不可能な物語なのではと思います。
無理くり映像化しても、火曜サスペンス劇場のようになってしまうことでしょう(^_^;)
船頭
2009/05/26 06:26
◆船頭さま

こんにちは。

「宮崎あおい」から「大沢あかね」ですか。わりと分かりやすい比喩ですね。でもこの物語は映像化不可能かなあ? できそうな気もするし、すぐに映画化されてもおかしくない気もしますが、映像化不可能な小説というのはたしかにありますね。どんなものができないかを考えると、たのしいかもしれません。

埴谷雄高の小説なんてまず不可能でしょうね。あと、音楽でも、バンドがコピー不可能な曲というのもありますね。THE BEATLESの「REVOLUTION 9」なんてコピーするのは絶対に無理でしょう。考え出したらいろいろとありそうで、たのしそうです。
影丸
2009/05/28 12:15

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