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zoom RSS シュテファン・ツヴァイク『人類の星の時間』(みすず書房)

<<   作成日時 : 2008/10/16 00:59   >>

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ツヴァイクを読んだことのあるひとは、どのくらいいるのだろうか?

クイズ番組「パネルクイズ・アタック25」の司会者の児玉清は、
「アタック・チャ〜ンス」という名ゼリフで有名だが、
彼は読書家としてもよく知られていると思うが、
その児玉清がツヴァイクの愛読者だという話をどこかで聞いたことがある。

不確かな記憶なので、間違っているかもしれない。

シュテファン・ツヴァイク。

1881年11月28日にヴィーン市で生まれたこのユダヤ系の歴史小説家は、
1942年2月23日にブラジルで自殺した。

のこされた遺書には、次のように書かれていたという。

私の精神の故国ヨーロッパは今や自滅した


(「訳者のあとがき」より)

ロマン・ロランは彼の畏友だったといい、
フロイトの葬儀で弔辞を読んだのはこのツヴァイクだったという。

ここで取り上げられる歴史は、どれもおもしろい。

太平洋の発見にまつわる偶然。

作曲家の復活と絶望。

ゲーテ74歳のときの恋愛。

死刑判決による処刑直前のドストエフスキー。

エルドラード(黄金郷)をめぐる欲望。

南極探検隊の闘い。

封印列車のレーニン。

などなど。

それにしても、『人類の星の時間』とは何としゃれた題名なのだろう。

ここにはどのような作者の思いが込められているのだろうか?

時間を超えてつづく決定が、或る一定の日附の中に、或るひとときの中に、しばしばただ1分間の中に圧縮されるそんな劇的な緊密な時間、運命を孕むそんな時間は、個人の一生の中でも歴史の径路の中でも稀にしかない。こんな星の時間――私がそう名づけるのは、そんな時間は星のように光を放ってそして不易に、無常変転の闇の上に照るからであるが――こんな星の時間のいくつかを、私はここに、たがいにきわめて相違している時代と様相との中から挙げてみることをこころみた。(2頁)


短編集なので、とても読みやすい。

おすすめの1冊である。












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シュテファン・ツヴァイク『昨日の世界』全2巻(みすず書房)
ツヴァイクは、ウィーン生まれの歴史作家である。 ...続きを見る
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2012/07/01 14:49

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