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zoom RSS 朴慶植『朝鮮人強制連行の記録』(未来社)

<<   作成日時 : 2008/07/13 14:18   >>

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強制連行の歴史について考えるなら、まず参照されるべきはこの本だ。

日本の経済成長は、日本人自身の努力によって達成された。

このように信じているひとがいるとしたら、
そのひとはすでに歴史を隠蔽しているのである。

日本の経済成長は、幾多の暴力によって成し遂げられてきた。

現代の私たちの日常に、その傷跡は、くっきりと刻まれている。

国会議事堂は誰がつくったのか?

勝鬨橋は誰がつくったのか?

山手線、中央線、地下鉄線は誰がつくったのか?

1920年代から30年代にかけて丸ビルや国会議事堂をはじめとする高層建築、勝鬨橋、永代橋などの架橋工事、羽田飛行場建設、浅草―渋谷間地下鉄工事、山手、中央、京浜省線拡張工事、放射線状に走る京王、東横、東武、西武、小田急など私鉄拡張工事、京浜国道、甲州街道、青梅街道などの道路拡張工事にはみな同胞のとうとい血と汗が流されている。……例えば1920―22年の丸ビル、日本石油、日本郵船会社の工事には8名の死亡者と426名の負傷者を出しているが、大部分が同胞であった。(143頁)


「同胞」というのは、もちろん筆者の「同胞」であり、
朝鮮人・韓国人のことである。

……この時期の代表的な建築である国会議事堂の工事(1920―36年)には延250余万名の労働者が動員されているが、その大半はやはり同胞であった。当時の体験者にきくと、ずいぶん危険な仕事で、死亡者や負傷者がだいぶでているとのことであった。また議事堂で使用されている大理石は朝鮮からもってきたものが多い。(143頁)


日本の国会議事堂は、朝鮮人によって建造された。

しかも、そこに使われている大理石も、朝鮮から持ち出されたものだった。

わたしたちは好季節を選んでは三浦半島や油壷、城ヶ島を遊覧する場合がある。その時に乗車する京浜急行あるいは横須賀線、さらに三浦半島周辺の道路は、日本帝国主義が侵略戦争遂行のため軍港横須賀を建設するためにつくられたものであり、その建設工事には同胞が多数動員されている。(155頁)


私たちが今も利用している鉄道・道路の多くには、
多くの朝鮮人の血がしみこんでいるわけだ。

このことに思いをはせるひとが、日本人のなかにどれほどいるのだろうか?

この事実を知っている日本の若者が、どれほどいるのだろうか?

最近富山県「黒四」ダムは観光地として宣伝されているが、解放以前につくられた黒部川の黒部第一、第二、第三ダム工事における同胞の犠牲についての真相は知られていない。……ひどいことには尿道にこよりを通したりして虐待するというまったく言葉には表現できないことが多い。(213頁)


朝鮮人の犠牲によって成し遂げられた日本のインフラ整備、巨大公共事業。

彼らは、劣悪な労働条件のなかで苛酷な労働を強いられた。

日本人からの暴行も日常的に行なわれていた。

そして、無残に殺されたものも少なくないのである。

宮城県の仙山線鉄道敷設工事でも朝鮮人労務者が大量に虐殺されたが、いまもこの地方では「枕木一本に朝鮮人ひとり」という言葉が伝わっている。(287頁)


「枕木一本に朝鮮人ひとり」。

延々とつづく線路に敷かれている枕木。

その枕木の数ほどの朝鮮人の生命が、犠牲にされたのである。














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