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zoom RSS 『es[エス]』★★☆☆☆

<<   作成日時 : 2008/07/19 13:03   >>

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1971年、スタンフォード大学である心理実験が行なわれた。

この作品は、実際に行なわれたこの実験をもとにしたドラマだという。

新聞広告で集められた数名の被験者たち。

彼らを看守役と囚人役に分けて、
彼らの心理・行動がどのように変化するのかを観察・研究するというものだった。

看守役が実験主催者から課されたのは、
「囚人」たちにいくつかのルールを守らせること。

実験の報酬を目当てに集まった普通の市民たち。

彼らは数日間の実験を無事に過ごして、報酬を手にするつもりだった。

模擬監獄で行なわれたこの実験は、しかし、思わぬ方向に進んでいき、
とうとう実験は予定よりも短期間で中止されるに至った。

コントロール不可能な状況になってしまったのである。

ごく普通の市民がいかにして残酷になるのか?

これはドイツ映画だから、
観るものは当然のことながらナチスの記憶と重ねて観ることになる。

この実験から想起されるのは、やはりミルグラムの実験であろう。

この有名な実験については、後日記事に書こうと思う。

ところで、この映画の元ネタの実験を行なった心理学者は、誰なのだろうか?

わたしの知っている情報のなかでは、
フィリップ・ジムバルドの実験がこれにいちばん近い。

これも、ボランティアたちを任意に看守役と囚人役に分けて実験が行なわれた。

2週間の予定だったのだが、被験者たちの心と身体にとりかえしのつかない
害が及ぶおそれが出てきたために1週間ほどで中止になっている。
(ジークムント・バウマン『近代とホロコースト』大月書店、参照)

今回の評価は★2つだが、観た方がよい。

犯罪者には厳罰を、と主張する素朴なひとびとは、とくに観た方がよい。

(監督オリバー・ヒルツェヴィゲル/2001年ドイツ)














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