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zoom RSS 『ルワンダの涙』★★☆☆☆

<<   作成日時 : 2008/02/24 19:30   >>

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1994年、ルワンダ大統領(フツ族)の乗った飛行機が墜落した。

大統領の死亡をきっかけにして、
フツ族によるツチ族に対するジェノサイド(民族大虐殺)がはじまった。

学校に逃げ込み、保護を求めるツチ族の人びと。

国連から派遣された支援団、ジャーナリスト、その他の白人たちは、
彼らを見捨てて帰還してしまう。

虐殺を止めるための手立てをとらなかった国連などに対する非難が、
作品の中心的なメッセージになっている。

ルワンダの大虐殺を扱った映画にはほかに『ホテル・ルワンダ』がある。

ふどちらも、観るべき作品ではある。

しばらく前に、大虐殺を奇跡的に生き延びた女性が、
アメリカのドキュメンタリー番組に出演していたのを観た。

彼女によると、いま、ルワンダの大虐殺を否定する主張が出はじめているという。

ルワンダの大虐殺などなかったのだ、と。

そのような事件はそもそも存在しなかったのだ、と。

だから証言をしつづけなければならないのだと、彼女は語っていた。

歴史を捻じ曲げるこうした歴史否定主義者は、ひとを殺すだけでは物足りないようだ。

ひとを殺し、さらに記憶までも消去しようとする。

それでこそ完璧なジェノサイドが完結したといえるのだろう。

日本人のなかにも、かつての日本による残虐な歴史を否定する者がいる。

歴史否定主義者・修正主義者は、ジェノサイドの共犯者である。

ただし、『ルワンダの涙』も『ホテル・ルワンダ』も、決定的な問題を見逃している。

それは、ルワンダの大虐殺の背景だ。

ある日突然に虐殺がはじまるわけではない。

突然はじまったように見えても、問題には根深い原因があるものだ。

……そもそもの根本原因は、部族区分に従って伝統的な共同体のアイデンティティを分化させた植民地支配にあった。

(緒方貞子『紛争と難民』より)

植民地支配をつづけてきたのは、ベルギーである。

さらには、フランスやアメリカも、
フツ族とツチ族の対立を深めるような介入を行なってきた。

軍事支援も行なってきた。

そうしたことには、どの作品も触れてはいない。

(監督マイケル・ケイトン=ジョーンズ/2005年イギリス・ドイツ)















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