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zoom RSS 『母たちの村』★★★☆☆

<<   作成日時 : 2008/02/03 18:16   >>

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きょうの東京は、雪が数センチ積もっている。節分の日の雪の日である。寒い。

さて、これはFGMをテーマにした作品である。

FGMとは「Female Genital Mutilation」の略で、「女性性器切除」のことだ。

「女性割礼」と呼ぶひともいるようだが、
これを女性に対する暴力と見なすひとびとは「割礼」と呼ぶのを拒んでいる。

「割礼」と呼ぶと、「宗教的儀式」とすることでこれを正当化することになるからだ。

FGMには、いくつかの種類があるといわれる。

 @ クリトリス切除(くりぬく) 
 A クリトリス切除と小陰唇切除(そぎとる) 
 B クリトリス切除・小陰唇切除・大陰唇切開と縫合


アフリカなどで1億人以上がFGMを受けていると言われる。

現在でも、1日6000人以上の子どもがFGMを受けさせられているという。

恐怖と激痛に苦しみ、これによって死亡するケースもある。

FGMの強制から逃げてきた子どもをかくまう主人公。

伝統的慣習を守り続けることを主張する村人たち。

女性の人権と「文化」の対立。

この作品は、学芸会のような演技が目立つのだが、
それでも観ておいた方がよい作品である。

ところで、作品中に出てくる「モーラーデ」という制度が興味深い。

「モーラーデ」とは「保護」という意味だ。

助けを求めてきた子どもを家の中にかくまうとき、
家の前に紐を張るのだが、この紐を張った瞬間から、
村人は誰もその紐を越えて勝手に入ることができなくなるという制度なのである。

村の長老・有力者も、勝手に立ち入ることはできない。

これが「モーラーデ」だ。

つまり「アジール」がそこに成立していたのである。

「モーラーデ」という伝統を利用しながら、「FGM」の伝統と闘う。

尚、このFGMは、
アメリカ、ヨーロッパ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどでも、
移民たちの間で行なわれているという。

(監督ウスマン・センベーヌ/2004年フランス=セネガル)
















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