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きのうのつづき。 曖昧な記憶に基づいて書いているので、 時刻などはときどき間違っているかもしれない。 ご承知いただきたい。 ◆3月11日(日) 6:00ころ ふいに目覚める 「寝台特急あけぼの」車中 外は雪景色になっていた。 ああ、はるばる北国にやって来たのだなあと実感。 6:30過ぎ 秋田駅着 わたしは、睡眠中にはだけた浴衣を直し、コートをはおり、 スリッパのままあわててホームに降りた。 朝食を買うためだ。 ホームには、弁当屋のおじさんが待ち構えていた。 弁当とお茶を購入。 すぐに列車にもどった。 ふだんの生活に比べると、早めの朝食だ。 弁当とお茶の味は、どういうわけかまずい。 一服しながら、車窓からの景色を楽しむ。 秋田を過ぎたあたりから、だんだん雪が深くなっていった。 (冒頭の写真は、そのときに撮ったものです) 雪が深くなるにつれて、わたしの興奮度も高まっていった。 われながら単純なものだ、と再確認する。 わたしは、歯ブラシを持って行くのを忘れていた。 そのため、朝の歯磨きができなかった。 口のなかがずっと落ちつかなかった。 9:58 青森着 ♪ 上野発の夜行列車降りたときから 青森駅は雪の中 予定より3分遅れての到着。 荷物をかかえ、あせりながら小走りでホームを移動する。 10:00発の特急に乗り換えなければならないからだ。 10:00 青森発「スーパー特急白鳥95号(函館行き)」 自由席に乗ったのだが、空席たくさんあったのでひと安心。 車内はきれいだ。 車内の電光掲示板には、ニュースや天気予報が流されていた。 「本日の天気 津軽地方 雪時々止む」 「雪時々止む」……か。 東京ではお目にかかれない予報でおもしろい。 青函トンネルを通過して、いよいよ北海道へ。 12:02 函館着 ほとんど雪は積もっていなかった。 風は冷たい。 わたしにとって、人生はじめての北海道上陸だ。 ロッカーに預け、函館散策。 まずは昼食だ。 駅近くに「朝市」がある。 「海鮮丼」を売りにしている店がたくさん集まっている。 どこも似たりよったりだ。 そのなかで、いちばん客で混み合っていそうな店を選ぶ。 注文したのは、「3色丼(うに・いくら・ほたて)」と「イカの刺身」と「ビール」。 丼は思ったより小さくて、感激するほどでもなかった。 駅近くでは、中国・香港・台湾・韓国からと思われる観光客を多く見かけた。 以前ニュースで見た覚えがある。 北海道は、雪がめずらしい台湾や香港の人びとの人気の旅行先だそうだ。 函館市内は、路面電車が走っている。 3回以上乗り降りすると得だというので、一日乗車券を買って、市電に乗った。 ほんの数分のところにある「末広町」で下車。 坂道を登って、しばし散策。 いくつかの教会を見てまわった。 すると、雪が降りはじめた。 雪が降っても傘はいらない、コートの襟を立てながら歩きつづけた。 石川啄木の資料などが展示してある文学館があったけれども、 辻仁成の展示もあるというので、入館をやめた。 嫌いな作家がいると、建物全体が汚らわしく思われてしまう。 海に面しているレンガ倉庫のあたりを歩く。 このあたりは、ほとんど土産物屋だ。 「ムーミン・グッズ」の店があり、ちょっぴりうれしくなったが、 函館とは関係がないのですぐに退出。 ぶらぶら歩きながら、「十字街」へ出て、そこからまた市電。 函館駅にもどった。 だいぶ風も強くなってきた。 ロッカーの荷物を取り出して、再び市電。 途中下車して、「五稜郭」に立ち寄る。 土方歳三が立てこもった城郭である。 その後は「湯の川温泉」へ。 そこで降りて、てくてく歩いていく。 目指すは、今夜の宿「ホテル万惣」。 「3大蟹食べづくし」という、典型的な観光客向けのプラン。 お恥ずかしい。 「ホテル万惣」は、よくある観光ホテル。 味も素っ気もない建物。 料理はどうかというと……ひと言でいって「がっかり」だった。 冷めた料理、蟹は小さく、アリバイ程度に3種類出てくるだけ。 もう2度と来てやるもんか。 じつは、翌朝わたしは、朝7:00函館発の列車に乗ることになっていた。 だから、数日前ホテルに東京から電話を入れて、 朝食の時間を6:00くらいにできないかと頼んだ。 あっけなく断られた。 せめて「おにぎり」でも作ってくれないかと頼むと、 衛生上の理由でできないと、これもあっさり断られた。 「それなら朝食は諦めます」とわたしが言うと、ホテルの従業員がこう確認した。 「では、朝食は『放棄』ということでよろしいですね」 ……「放棄」って、もうちょっと言い方ってものがあるだろう。 風呂もたいしたことのないものだった。 函館山には行けなかった。 さぶちゃん(北島三郎)の記念館にも行けなかった。 残念だが、これらは次回の楽しみにとっておくとしよう。 さて、この日は、よく歩いた。 前日は寝台特急のなかで睡眠も十分ではなかったので、 22:00ころには眠りに落ちた。 |
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