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zoom RSS 「ヒトラー・最期の12日間」(監督オリヴァー・ヒルシュビーゲル)★★★☆☆

<<   作成日時 : 2006/03/20 14:21   >>

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ヒトラーの最期については、諸説あった。

ソ連軍に殺害されたのではないか。

逃亡して、どこかで生き延びているのではないか。

ヒトラーの秘書だった女性の目を通して描かれたこの作品では、
はっきりと自殺であったことが示される。

愛人エヴァ・ブラウンと結婚したあと、ふたりは自殺する。

そして、遺言にもとづいて、ふたりの亡骸は土のなかで焼却される。

これまでの通説にしたがっていたといってよいだろう。

飼っていた犬にやさしくエサをやるヒトラーは、
秘書に思いやりの言葉を投げかけるヒトラーでもある。

そして、ユダヤ人の絶滅を命令したヒトラーでもある。

ジプシーと呼ばれるシンティ・ロマの人びとを殺害したヒトラーでもあり、
障害者の抹殺を命じたヒトラーでもあり、
そして、共産主義者などの反体制活動家を虐殺したヒトラーでもある。

ヒトラーを、ふつうのひとには理解できない極悪人に仕立て上げてはいけない。

ひとつの民族を地上から抹殺しようとした人物は、
家族や身内には人並みにやさしい。

だから、そうした人びとにとっては、ヒトラーはいい人だったかもしれない。

この矛盾した姿は、決して両立不可能なものではないのである。

ヒトラーは、いまの時代にも、どこの社会にも再び生まれ得るのだ。












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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
最後の文章いいですね。
このあいだ、夏目漱石のこころを読んだのですが、
にたようなことを”先生”がいっていました。
あぬし
2006/08/29 19:00
◆あぬしさま

コメントありがとうございます。
日本国内には、すでに「ネオナチ」がうじゃうじゃ増殖しています。そして、彼らは自分が「ネオナチ」と同種であることにちっとも気づいていません。わたしは、そういう連中と日々戦っています。あぬしさんも、戦ってください。
影丸
2006/09/03 13:46
私の家族の多く(強く私の祖母)は
日本には「ネオナチ」は存在しないと断言しています。
これから、日本が戦争する可能性をゼロと断言します。
自衛隊の派遣や改憲がさわがれているなか。
もちろん支持する党は自民党です。
今の私が家族とこのような話をすると、険悪なムードになります。
早く、知性を育んでしなやかに説得できるようになりたいです。
P.S.昨日は母に憲法の話しをしただけで「興味ない」と
いっそうされて今いました。テレビの安部らを見ての感想
「ビジュアルで小泉に負けているよねー」
道のりはながい、とため息とともにはいてしまいました。
あぬし
2006/09/03 19:40
◆あぬしさま

コメントありがとうございます。
順調な苦悩だと思います。国家権力は、そういうところにつけこみ、反体制勢力を破壊しようとしてきます。わたしの経験では、ご家族を説得するというのはむずかしいことだと思います。でも、そういう「違和感」が、勉強の原動力になることはまちがいないでしょう。負けないように、がんばって勉強してください。負けてはいけません。
影丸
2006/11/15 10:24

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