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zoom RSS 石弘之『地球環境報告』(岩波新書)

<<   作成日時 : 2006/01/12 15:59   >>

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小泉首相や竹中総務相は、経済成長のためなら環境対策を犠牲にする。

多くの経済学者も、経済成長をいかにして成し遂げるかという話題になると、
地球環境問題のことをすっかり忘却する。

この本を読むと、くら〜い気持ちになる。

環境破壊の事例が、豊富に紹介されている。

今や北極のシロクマでさえ高濃度のPCBに汚染され、南極のペンギンからもDDTが検出される。深海底はストロンチウム90、成層圏はフロンガスで汚染されている。汚染源とは無縁の辺地に住む人々でさえ、本来のレベルをはるかに超えた水銀、鉛、カドミウムなどの重金属や放射性物質を体内に蓄積している。


汚染と無縁なところは、この地球上には存在しないのである。

1975年にはこんな〈事件〉もあった。米国の人工衛星の赤外線センサーが、アマゾンの上空で異常な高熱地域をキャッチした。通常なら火山活動を意味する。米国政府からの連絡でブラジル政府が調査団を送りこんだところ、西独の多国籍企業が牛の放牧場をつくるために、何と40万ヘクタール、つまり東京都の二倍ほどの森林を一度に焼いていた現場だった。


このような環境破壊に支えられて、大量生産システムが維持されている。

途上国では飢餓も深刻であるが、日本は飽食でマヒしている。

東京23区から出される残飯だけで毎日2000トン。

これは発展途上国5万人分の食べ物だそうだ。

環境破壊が深刻であることは多くのひとが知っている。

環境保護の重要性も、多くのひとが理解している。

けれども、実際に何が起こっているのか、
どこまで進行しているのか、はあまり知らない。

だから、環境保護の大切さを言いながら、
経済成長を語り、自民党に投票するなどという、
およそ舌が何枚あるのかわからないような矛盾した行動がとれるのである。

今からみると、やや古い本に属してしまうかもしれないが、今も必読の本である。

石弘之『地球環境報告U』(岩波新書)もあわせて読むことをおススメする。

















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