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<<   作成日時 : 2005/11/06 00:51   >>

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たまには、わたしの好きな詩を紹介しよう。

これは、中原中也の未刊の作品である。


「坊や」

山に清水が流れるやうに
その陽の照つた山の上の
硬い粘土の小さな溝を
山に清水が流れるやうに

何も解せぬ僕の赤子(ぼーや)は
今夜もこんなに寒い眞夜中
硬い粘土の小さな溝を
流れる清水のやうに泣く

母親とては眠いので
目が覚めたとて構ひはせぬ
赤子(ぼーや)は硬い粘土の溝を
流れる清水のやうに泣く

その陽の照つた山の上の
硬い粘土の小さな溝を
さらさらと流れるやうに清水のやうに
寒い眞夜中赤子(ぼーや)は泣くよ

(1935年1月9日)
















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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
先日はお疲れさまです。
何故か全く描写の浮かばない、不思議な雰囲気の詩ですね。

私のブログも見てやってください。
http://d.hatena.ne.jp/miki198yen/
美藝
2005/11/08 20:58
美藝さん、コメントをありがとうございます。

それにしても、予想外の感想でしたねぇ。
わたしはこの詩をはじめて読んだとき、
ありありと情景が浮かんで、
こぼれ落ちる涙をおさえることができなかったほどです。

美藝さんのような受け取り方もあるのですね。
ある意味で、新鮮でした。
これからもよろしくお願いしますね。
影丸
2005/11/12 01:45

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